私たちが日常的に利用している固定電話。けれども、その普段使っている電話の回線について意外と知っている人は少ないのではないでしょうか。実は電話回線には大きく分けて3つの種類がありそれぞれ特性が異なっています。こちらではそんな電話回線の種類やそれぞれの特色、料金設定の違いなどを説明していきます。これを機会に利用している電話回線の種類を検討しなおしてみてはいかがでしょうか?

主に使われている3つの電話回線

電話には大きく分けて「アナログ回線」「デジタル回線」「光ファイバー」の3種類が主に使われています。まずはじめにこの3つの回線について簡単に紹介していきます。

アナログ回線

「アナログ回線」は、黒電話の時代からある電話回線で、メタルケーブルと呼ばれる銅線をつなげて音声を伝えます。糸電話の糸の様に音声が銅線を伝って電話をかけることができる回線です。もちろん黒電話だけでなく現代で使われているプッシュ式電話でも利用されています。

デジタル回線

「デジタル回線」は「ISDN」とも呼ばれており、アナログ回線と同じ銅線を使用した回線です。アナログ回線と大きく異なっている点は、デジタル回線は音声を音として伝えるのではなく声を一度0と1というデジタル信号に変換して銅線を伝っていきます。音声をデジタル信号に変換することで音声をよりきれいに伝えることのできる電話回線です。

光ファイバー

最後に「光ファイバー」とは、音声のデジタル信号を光の点滅で送る回線のことです。アナログ回線とデジタル回線が電気で送られるのに対して、光ファイバーは高速で移動のできる光で移動するので信号を格段に速く伝えることのできる今までにない新しい回線と言われています。

それぞれの特性やメリットって?

「アナログ回線」「デジタル回線」「光ファイバー」の特性やメリットを紹介していきます。

アナログ回線のメリット

「アナログ回線」のメリットは、障害が少なく安定した電話が行える点です。他の回線とは違いモデムなどの接続機器も不要なのでどこにでも設置が可能で、モデムに不調が起きやすい災害時でも比較的電話が安定するという点でも重宝されています。

デジタル回線のメリット

「デジタル回線」のメリットは、回線数が多く1度に複数の電話を利用という点です。さらに、音声もクリアに伝わるので会話が聞き取りやすいという面でも便利です。デジタル回線は人の多いオフィスや重要な会話のあるビジネスの場などにおすすめです。

光ファイバーのメリット

「光ファイバー」は、通信速度の速さと料金の安さがメリットとして挙げられます。他の回線は電話を設置している自宅や会社からNTT局舎までの距離によって通信速度が変わりますが、光ファイバーはその影響を受けないので安定した速度での通信が可能になります。さらに、光ファイバーは料金が定額なのでインターネットを契約している場合、一律料金で使い放題になる点も魅力です。

それぞれのデメリット

それぞれの電話回線にメリットがあるように、もちろんデメリットも存在するので、電話回線を選ぶ時には参考にしましょう。

「アナログ回線」のデメリットは、回線数が少ないという点です。もちろん回線を増やすことも可能になりますが、料金が割高になってしますので注意して下さい。デジタル回線のデメリットは電話の他にも音声をデジタル信号に変更する機器が必要になるという点です。

この変換機器の購入や設置、設定に手間がかかってしまう場合があるので気をつけましょう。光ファイバーのデメリットは他の電話回線とは違い光ファイバーケーブルを引くための工事が必要になるという点です。さらに、地域によっては光ファイバーのサービスが提供されていない場所もあるので事前に確認が必要になります。

電話に使われている3つの回線についてご紹介いたしました。電話回線にはそれぞれの特徴があるので参考にして自分の利用目的に合った回線で契約を行いましょう。