電話代行は、秘書代行とも表現されます。この両者に業務内容の違いはないのに、なぜ異なる言い方がされるのか、不思議と言わざるをえません。今回は、電話代行がなぜ秘書代行と言われるのか、その理由を探ってみたいと思います。この記事を読んで、より電話代行業界に興味を持っていただければ幸いです。

なぜ秘書代行と言うのか?

電話代行(秘書代行)のサービスがはじまったのは、昭和40年代頃と言われます。その当時から、電話代行とともに、「秘書代行」もしくは「電話秘書代行」という名称は存在していたのです。

実のところ、なぜ秘書代行という呼び名が生まれたのか、はっきりとしたことは分かりません。もともとこの代行業務は、電話を持たない企業に対して、貸し電話サービスを行っていた業者がはじめたものと言われます。電話や転送装置をレンタル、あるいは売却すると同時に、「電話番」のサービスも代行するスタイルが定着しました。

電話番は、お客さま(依頼者)にとっては、電話に出られない自分に代わって伝言を預かるサポート役、という立場です。そんなイメージもあり、電話を取り次ぐサービス代行が秘書代行と呼ばれる様になった、と想像されます。

良い電話代行

秘書代行は、電話応対のみ

秘書代行サービスも、利用が開始された当初と比べたらかなりの進化を遂げ、新規参入業者も桁違いに増えました。一般的に秘書と言えば、社長や役員など会社の重役を影で支えるアシスタント、というイメージです。電話対応のみならず、スケジュール管理や来客対応、書類作成なども秘書の大切な務めとされます。これに対し、秘書代行は基本的に電話応対のみを請け負うサービスです。

とはいえ、電話口での受け答えや言葉使い、敬語の使い方などは、秘書と遜色ないレベルだからこそ、秘書代行という看板を掲げられるのです。クライアント企業の一員として、丁寧に受付対応を行う姿は、「秘書代行」と呼ぶにふさわしいサービスです。

秘書代行は、ただ単に電話を取って伝言を預かるだけが仕事ではありません。場合によっては、クライアントに代わって適切な回答をし、お客さまの企業イメージや信頼度の向上、ブランド維持に努める。そんなクオリティの高い電話受付サービスを提供してきたからこそ、長い歴史を経た今もなお、利用する事業者様が後を絶たないのかもしれません。