ECサイトを始める時に考えたい管理機能

ECサイトとは、インターネット上で商品やサービスの取引ができるサイトです。ネットショップとも呼ばれています。少ない資金で開業できるうえ、全国どこに住んでいる方にも販売可能なことから、毎年多くの個人や企業が新たにサイトを開設しています。そんなECサイトですが、開設する際は、どの様な機能を付けるべきでしょうか。今回は、ECサイト開設時に必要な機能を4つご紹介します。

これから商品が入れられるショピングカート

ショッピングカート

まず、必要なのがショッピングカート機能です。ショッピングカート機能とは、ECサイトで買い物する時に注文処理するソフトのことを指します。この機能があることで、ネットショップでの買い物が可能になります。機能には主に次の様なものがあります。

  • 注文された商品を記録
  • 配送先・配送方法・決済方法を指定
  • 決済手続き
  • 顧客や販売管理の分析
  • 購入者のフォロー

ショッピングカートのソフトはさまざまです。どのソフトを導入するか迷った際は、ECサイトの規模やサポート体制の有無に応じて賢く選びましょう。ショッピングカートには、商品の登録数や受注数に上限があるものがほとんどです。大規模なECサイトを開く場合は、上限を気にせず使えるソフトを選ぶ必要があります。また、トラブルに備えるなら、サポート体制のしっかりしたサービス業者を選ぶと安心です。

ソフトには有料・無料があり、充実した機能を好むなら有料のショッピングカートが良いでしょう。

決済サービス

ネットショップで商品を買う際、最後には決済が必要になります。決済方法には次の方法があります。

  • クレジットカード決済
  • 代金引換
  • コンビニ後払い
  • 銀行ネット決済
  • 携帯キャリア決済

ユーザーにもっとも人気があるのは、クレジットカード決済です。クレジットカード決済には、購入手続き後すぐに決済完了できるものもあれば、24時間いつでも支払い可能なタイプもあり、豊富なメリットが魅力です。

ただし、クレジットカードを持っていないユーザーは利用できないというデメリットもあります。クレジットカード決済に加えて、いくつかの決済方法を用意しておくと顧客を逃す心配がありません。希望する決済方法がない場合、ユーザーは購入をしたくても利用できません。一般的に利用されている決済方法を複数用意しておきましょう。

セキュリティ対策を万全に

ECサイトを開設する際には、セキュリティシステムも重要です。ECサイトで商品を購入するには、住所・名前・クレジットカードの番号などの情報を入れなければなりません。セキュリティ対策を怠ると、個人情報を狙った、悪質な犯罪被害のリスクも高まります。

事件が表沙汰になるのは主に大企業ですが、狙われる確率は中小企業のECサイトの方が高くなっています。大企業に比べて、セキュリティが甘いからです。しかし、中小企業の情報漏えいは表に出ることが少ないため、「中小企業は狙われない」というイメージが浸透しています。規模にかかわらず、セキュリティ対策は必ず行いましょう。ハッキングを防ぐためには、以下の様な対策が有効です。

SSLを導入

SSLとは情報の送受信を行う際に、暗号化するシステムです。導入することで攻撃者からの盗み見を防止します。

パスワードを複雑に設定

簡単な単語を使ったパスワードだとすぐに推測されてしまいます。なるべく複雑なパスワードを作りましょう。

アクセス制限を設ける

アクセス可能なIPを制限することで、管理ページに第三者がアクセスするのを防ぎます。

ソフトは常に最新バージョンのものを

古いバージョンのソフトを使っていると、その脆弱性を狙って攻撃されることがあります。常に新しいバージョンを使う様にしましょう。

セキュリティ調査を実施

ソフトの脆弱性や問題点を調べるために、セキュリティ調査のサービスを使用しましょう。

重要ファイルを公開しない

たとえリンクを設置していなくても、パスワードを保存したファイルはサーバーにアップしないで下さい。アドレスをいじることでページにたどり着かれてしまう恐れがあります。

受注管理システム

顧客からの注文が入ったら、在庫の確認・出荷・確認メール送信などの作業を行わなければなりません。この全てをマンパワーで行うのは大変な手間がかかります。そこで必要になるのが受注管理システムです。

受注管理とは、顧客から受けた注文をまとめ、管理することです。受注の段階でミスがあると、必要な商品数を用意できなかったり、要らない在庫を抱えてしまったりと、サイト運営に大きな支障を来します。分かりやすい受注管理システムを導入することは、ECサイトを運営するうえで大きなプラスになるでしょう

受注管理システムの主な機能は、顧客から注文が入ったら集客システムに知らせ、出荷管理システムで商品を出荷することです。さらに、ニーズが上がって品薄になったり、需要が低下して在庫が増えたりといった事態を防ぐために、適切な在庫量を見極める機能も付いています。また、購入者への確認メールも自動で送信してくれます。ECサイトを開設するなら、機能が充実した受注管理システムを用意しておきましょう。