引っ越しや住宅の購入をする時に必ずと言っていいほど利用する不動産屋さんですが、数が多くどの様に不動産屋選びをすれば良いのかよく分からないという人も多いと思います。今回は意外と難しい不動産屋選びの抑えておきたい3つのコツをご紹介したいと思います。引っ越しや、住宅購入を控えている方は是非参考にご覧下さい。

物件数NO1!は怪しい?

不動産屋さんを探していると「物件数NO1」「物件数地域NO1」というキャッチコピーを見ることがあると思います。住宅選びは場所も重要ですので、物件数NO1と聞くとなんとなく安心感を感じるものですが、実はこの様なキャッチコピーを掲げる不動産屋は注意しなければならないかもしれません。

不動産屋が扱う物件と言うのはその不動産屋自体実際の保有している自社物件と、紹介をするために扱っている、紹介物件の2つがあります。自社物件はもちろんお金を支払って購入するわけですので、自社物件を沢山持っているというのは安心する要素になります。しかし、紹介物件と言うのは他にオーナーがいる物件に対して「ウチの会社で紹介させて下さい!」とオーナーさんにお願いし、紹介しているものになります。

紹介することによってお金を取るわけでは無く、紹介料や手数料を入居者から貰う事で儲けを出す仕組みになっていますので、オーナーさんはよっぽどの事がない限り断ることがありません。つまり、物件数NO1と言うのはすごくもなんとも無いのです。不動産屋の中で物件数NO1というキャッチコピーを使っている会社は、そもそも、客を騙そうとしているだけでは無く、他に魅力が無い為、物件数しかアピール出来ないという可能性も否定できません。この言葉に釣られて安易に信用しないでおきましょう。

不動産のフェンス

一等地にある不動産屋は注意?

不動産屋といえば駅前など人の集まる一等地にある会社も多いと思います。しかし、あまり立地が良すぎる会社と言うのは注意が必要です。理由は大きく2つあり、良い立地にある不動産屋は努力をしなくても継続的に顧客を獲得することができるので、サービスの質が向上しにくいと言う懸念があります。

また、立地の良さは必然的に家賃など経費の高さにも繋がります。そのため、郊外のエリアにある不動産屋に比べ、営業一人あたりの目標が高いケースが多く、丁寧な接客や提案が見込みにくくなります。もちろん、企業やお店によってまちまちですので、必ずしもそうであるとは言い切れませんが、ひとつの判断材料として知っておくと良いでしょう。

見るからにマナー違反の会社は避けよう!

不動産業界と言うのは一般の方にはイマイチわかりにくい物です。敷金、礼金、保証金など、なんとなく意味はわかるけど、それ以上になると詳しく説明できない事がたくさんあります。そのため、不動産屋選びには不動産や自体のモラルが重要になるのです。モラルを見分けるひとつとして、屋外の看板などが使えます。

本来看板は通行の妨げにならないように、設置しなければいけませんが、繁華街の不動産屋などは通行の妨げになるほど道路や、歩道にはみ出している場合があります。また、近年減りつつありますが、住宅情報誌やサイトなどにおとり広告を掲載している場合なども良くありません。

おとり広告とは、実際には入居ができない「お得な物件」を掲載しておき、その物件を見て来店した方に他の物件を紹介すると言う方法で、一時期は常套手段として行われていました。これらの事は「自分の利益の為なら少しくらいマナー違反をしても良い」と思っている証拠です。つまり、この様な店の場合、本当はもっと良い物件があっても紹介してくれないと言うことや、本来かからないお金を上乗せで請求されたりしかねませんので、注意が必要です。

なかなか利用する機会が少ない分わかりにくい不動産業界ですので、先ほど紹介した注意点を参考に正しく見極めていただきたいと思います。