名言にはビジネスの試練を乗り越えるヒントがある

世の中には、私たちビジネスマンがお手本としたい一流の仕事人が存在します。かつての経営者たちは、大きな業績とともに、今を生きる私たちを振るい立たせてくれる素晴らしい言葉を残しました。今回は、松下幸之助本田宗一郎スティーブ・ジョブスの名言をご紹介し、その含蓄ある言葉からビジネスの試練を乗り越えるヒントを探ってみたいと思います。

偉大なビジネスマン

松下幸之助の名言

松下電器(現パナソニック)創業者の松下幸之助は、9歳で商家の丁稚奉公となり、さまざまな試練を乗り越えて一流の経営者として日本のビジネス界に不動の地位を築きました。彼の残した代表的な名言をご紹介します。

『楽観よし悲観よし。悲観の中にも道があり、楽観の中にも道がある』

成功もあれば失敗もあるのがビジネスの世界です。しかし、どんな場面に出くわしても、未来へと続く“道”はあります。辛い状況でも光を灯してくれる格言です。

本田宗一郎の名言

静岡県浜松市の鍛冶屋の息子として生を受けた本田宗一郎は、一介の自動車修理工場社員から身を興し、本田技研工業を設立しました。独創的なアイディアと技術革新へのチャレンジ精神を武器に、ホンダを世界的企業に育て上げました。その本田宗一郎が私たちに残した名言が、こちらです。

『失敗が人間を成長させると、私は考えている。失敗のない人なんて、本当に気の毒だと思う』

仕事でミスをおそれない人はいないでしょう。ミスをおそれるあまり、多くの社員は萎縮し新しいことに挑戦しなくなります。しかし、多くの失敗や挫折があったからこそ、「世界のホンダ」は生まれたと言えます。

スティーブ・ジョブスの名言

Appleの創業者であるスティーブ・ジョブス。2011年に急逝するも、いまなお多くのビジネスマンや経営者、プロフェッショナルと呼ばれる人たちの尊敬を集め、影響を与え続けています。そんな彼が残した数多くの名言から、ひとつをピックアップしてみましょう。

『どんなマーケティングでも、駄作をヒットさせることはできない』

この言葉は、ヒット作に恵まれず苦しんでいたディズニーに言った言葉です。良い作品を作るより、いかに売るかといったマーケティング先行主義の考えも根強い昨今、非常に本質を突く言葉として重く受け止めたいものです。