相手に何か大切なことを伝える。この時、問われるのがコミュニケーションスキルです。ビジネスの場面も同じく、「報告」「連絡」「相談」(ホウレンソウ)をスムーズに行うのが鉄則ですので、伝え方のスキルを磨いていきましょう。今回は、ビジネスマンの多くが悩む“ホウレンソウのコツ”についてご説明します。

上手な報告、連絡とは?

業務の上での報告や連絡は、基本的にはコミュニケーションと同じ。まずは5W(いつ・どこで・誰が・何を・なぜ)と3H(どの様に・いくら・いくつ)をしっかりおさえることが大切です。基本的な情報が揃っていなければ、報告された側も何をどの様に判断すればよいのか分かりません。報告や連絡は、相手に理解されてはじめて成立すると考えて下さい。

そして、まず結論から述べること。経過についての報告は手短に、が基本です。もっと詳細に説明する様に、という指示があれば細かい部分まで話す様にしましょう。さらに一歩踏み込んで、報告内容に関する自分なりの意見やアイディア、分析をまとめておくと、“生産的な報告”につながることが期待できます。

報告を受ける上司

報告や相談の順番は、直属の上司から

報告や相談などの順番は、上司との距離感や決定権の違いで決めない様にして下さい。何事も必ず、直属の上司を通して行う様にしましょう。身近にいるはずの上司の頭越しに相談などを持ちかければ、不信感をもたれ、職場全体の雰囲気も悪くなってしまう恐れがあります。

例えば、離職の相談をするにしても、いきなり社長に辞表を持っていくのは失礼にあたると考えられるでしょう。人事の決定権がないにしても、まずは直属の上司に相談を。一番近い場所から仕事を見てきただけに、的確なアドバイスを送ってくれるのではないでしょうか。

報告や連絡、相談は、ただ行えばよいというものではありません。ルールに基づき、理解につながる様、伝え方に留意することが大切です。決して自分の理解や価値基準で行わない様にしましょう。