どのようなものであれ、請求書はあまり見たくない物かもしれませんが、企業経営をしているなら避けて通れるものではありません。電話受付の代行も、低コストであるとはいえ契約料金が発生し、支払いの義務が生じます。しかし、安ければそれで良いというものではありません。

低価格、格安料金といった耳障りのいい言葉にご用心

電話受付の代行企業を探す時、値段の安さを売りにしている宣伝を見かけたことがあると思います。コストを低く抑えられるのは確かに魅力ですが、高いものには理由があるように、安いサービスにも理由があります。もちろん中には企業努力で費用を安く抑えている代行企業あります。その辺りを見極めて、自分にあったサービスを選んでいきましょう。

支払われる料金

明らかに低い料金設定は要注意?

一般的に、同種のサービスが並んでいれば、料金が安い方を選ぶことでしょう。しかし、他と比較して明らかに安すぎる値段設定がされている場合は、どこかで無理なコストカットが行われていると見て、ほぼ間違いありません。最もコストカットが行われているのは、オペレーターの人件費です。

人件費を削るのは質の低下と同義

オペレーターの人数を絞り、人件費を抑えれば、他社を圧倒する料金設定は可能です。しかし、人数が減ればその分サービスの質は低下します。

そしてこの人数により発生した質の差は、人数以外の要素で埋めることはできません。人数が少なければ取れない電話が出てくるからです。電話は人間と人間が会話して成立するものなので、人手が足りていない状況では、いくらシステムや設備を拡充しても、全ての電話に出ることは不可能と言えます。

また、同じ人数であっても、一時的なアルバイトなどを採用して1人あたりの費用を下げるという方法もあります。電話に出ることはできても、言葉遣いがなっていない、きっちりとした対応をしてくれない、権限が一切なく、すぐ上司などにエスカレーションして相手を待たせてしまうといった弊害も考えられます。

料金は目に見えてわかりやすい選択の基準ですが、そこだけで決めてしまうのは不安が残ります。安いのには理由がありますが、なぜ安いのかが分からない企業は、オペレーターの質が怪しいと考えるべきなのかもしれません。

幸いにも、常識的な企業努力で価格を抑えている企業や、基本プランやオプションなどの組み合わせで安く抑えられる仕組みを作っている企業が、電話受付の代行業界には多くあります。またそうした企業はサービスの一貫として、一定のお試し期間を設けているところが多いようです。いきなり契約を結ぶのではなく、そうした制度を利用しながら、自分に合った電話受付の代行を選んで下さい。